ペット供養

うちのペットの骨壷のサイズは? どこよりも詳しい完全ガイド

最終更新日 2025.8.19. by fukufukuyama

ペットの大切な旅立ちに、適切な骨壷サイズを選ぶのは意外と難しいものです。「うちのペットの骨壷のサイズは?」と悩む飼い主さんへ、この記事はその子の種類やサイズに応じた骨壷の選び方を徹底ガイドします。

この記事は、ふくふくやまでお見送りをさせていただいたペットちゃんたちが教えてくれた貴重な情報に基づいています。

皆様が大切なペットちゃんのご供養をする際の一助となりましたらと願っております。

ペット用の骨壷のサイズ一覧(一般的な陶器製骨壷)

多くのペット火葬業者で採用しているのが、陶器製の白並骨壷というものです。寸胴の本体(納骨するところ)に、丸い蓋を乗せるような形の骨壷です。

※骨壷は製造メーカーによって上記のサイズから±5mmほどの誤差があります。また、表示のペット種はあくまで目安です。

「cmは分かったけど、感覚としてどのくらいの大きさなの?」と疑問に思うかたもいらっしゃるかと思います。

身近にあるものでサイズごとの大きさの比較をする場合、下記の画像を参考になさってみてください。

ペット用骨壷の選び方

ペット用骨壷を選ぶ際にはまず、ペットの種類や体格に応じたサイズを選ぶことが基本です。

犬や猫、小動物それぞれに適したサイズがあり、また同じ犬種でも体重や体格によって適切な骨壷の寸法が異なります。次に、ご遺骨の量も考慮すべき要素です。ペットの体重や火葬後の骨の状態によって必要な骨壷のサイズが変わるため、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

ペットちゃんの種類によって骨壷を選ぶ

通販やホームセンターなどで骨壷を購入する場合には、ペットちゃんの種類が目安となり骨壷を選ぶ場合が多いかと思います。この後、骨壷の大きさ別で対応するペットちゃんの種類を詳しく解説します。

ご遺骨の量によって骨壷を選ぶ

ご火葬後の遺骨の量や状態によって適切なサイズを選ぶ方法です。火葬場でそのまま骨壷も選べる場合には、お骨の状態に一番合った骨壷を準備できる場合が多いです。

骨壷の性能によって選ぶ

一般的な白並の陶器製骨壷のほかに、現代では通気性の良い素焼きの骨壷や、珪藻土でできている骨壷、密閉性の高いパッキン付きやステンレス製の骨壷など様々な種類があります。手元供養で永く保管される場合には、ご自宅の環境に合った骨壷の性能を選ばれる方もいらっしゃいます。

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人間の火葬に準じた地域の風習により骨壷のサイズを選ぶ

ふくふくやまが所在する宮城県を含む東北地方では「全骨収骨」が人間の火葬においても一般的です。そのため、ご火葬後の遺骨がすべて入ることを基準としてお骨壷を選ぶ場合が多いです。

中部以南では「部分収骨」の文化があり、故人様でもペットちゃんにおいてもほとんどの遺骨は火葬場で供養され、喉仏や一部の小さな遺骨のみを2寸から3寸サイズの骨壷に納めて家族が持ち帰る場合が多くあります。

ペットの種類別 対応骨壷サイズガイド

ペットちゃんの種類や大きさによって、適切な骨壷のサイズは異なります。ここでは、犬、猫、小動物といったペットの種類別に対応する骨壷のサイズを詳しく解説します。このガイドを参考に、あなたのペットちゃん用に最適な骨壷を見つけてください。

下記に記した、各骨壷に対応した種類例はあくまで一例で、これまで弊社でお見送りのお手伝いをさせていただいたペットちゃんたちのデータから参照しています。

犬用のお骨壷のサイズ詳細

ワンちゃんの場合、成犬でも1kg未満の超小型犬から、体重60㎏を越える超大型犬まで、犬種によって体格差に大きな幅があります。成犬で全部の遺骨をお納めする骨壷をお探しの場合、主にサイズの選択肢は3寸~7寸サイズになります。

ここでは、お骨壷のサイズ別に対応するワンちゃんの体重や犬種例を挙げていきます。

あくまで体重は目安です。元気だったころと晩年とで体重に大きな差がある場合は、元気だったころの体重のほうがより適切な骨壷のサイズになります。極端に筋肉質だった子や、肥満気味で犬種の標準体重を大幅にオーバーしていたぽっちゃりさんの場合には、このサイズ例に当てはまらない場合もあります。

3寸骨壺 体重3㎏未満の超小型犬~小型犬用 犬種例)小柄なチワワ・ヨークシャーテリア等

体重が1㎏~3㎏未満の超小型犬と言われるワンちゃんの場合、ほとんどが3寸サイズが適切な骨壷サイズになります。3㎏以上の体重があったワンちゃんでも、遺骨の状態によっては3寸で納まる場合もあります。

3.5寸骨壺 体重3㎏前後の小型犬用 犬種例)チワワ・小柄なパピヨン等

ペット火葬場によっては、3.5寸サイズという3寸と4寸の間の骨壷があるところもあります。骨格が大きめなチワワや小柄なパピヨンなどの犬種がちょうどよいサイズです。

4寸骨壺 体重3kg~6㎏前後の小型犬用 犬種例)小柄なダックス・トイプードル・シーズー等

一般的に「小型犬」と言われる犬種の中で、ご火葬後のお骨壷のサイズで一番多いのがこちらの4寸です。ダックスでも雌で割と小柄な子は4寸サイズになる場合が多く、5㎏前後のトイプードルやシーズーも4寸の場合が多いです。

また、10㎏未満の短鼻種(フレンチブルドッグ・パグ等)の子たちも4寸サイズの骨壷に納まる場合が多いです。

弊社ではご火葬時にお骨壷もその子の遺骨の状態にあった適切なサイズでお付けしておりますが、小型犬と言われるワンちゃんたちのご火葬時には4寸サイズのお骨壷をお出しすることが圧倒的に多いです。

5寸骨壺 体重7㎏~15㎏前後の中型犬用 犬種例)大きめダックス・柴犬

ダックスやトイプードルの中でも雄で元々の骨格が大きいこの場合には5寸サイズになることが多いです。特にダックスは頭蓋骨の形状が特徴的で、生前の見た目と同様マズル部分の遺骨が長い形状で残る子もいます。ただし、マズル部分の遺骨は非常に薄い骨が重なって形成されていて、火葬中の熱風やほんの少しの衝撃で簡単にぽろぽろと崩れてしまいやすくなる箇所です。ご火葬後の状態によっては、大きめのダックスでも4寸サイズに納まる場合も十分にあります。

また、元気だったころの体重が肥満気味ではなく7㎏前後あったというトイプードルの場合には、もともとの手足が長く骨格が大きい場合があり、5寸サイズを推奨することもございます。

6寸骨壺 体重16㎏~30㎏前後の中・大型

レトリーバーやポインター、コリーなどの大型犬は6寸サイズが推奨されます。

中型犬と言われる犬種の中でも、手足が長く骨格の大きめなこの場合、6寸サイズの骨壷を準備される場合もございます。また、ミックス犬で両親のどちらかに大型犬を持つ子の場合も6寸サイズになる場合がございます。

7寸骨壺 体重30㎏超の超大型犬用

30㎏を越えるレトリーバー・バーニーズマウンテンドッグ・秋田犬などの大型犬の場合には、人間さながらの7寸サイズになる場合があります。

猫用のお骨壷のサイズ詳細

猫ちゃん用の場合、ほとんどが3.5寸または4寸サイズのお骨壷を推奨しています。生後数日で亡くなってしまった子猫や胎児の猫の場合は2寸、生後3か月未満の猫の場合には3寸サイズのお骨壷になる場合が多いです。

猫ちゃんの場合、現代では20歳を超える長寿の子もいて、長生きをした子や晩年に病気と闘ってきたこの場合、「全盛期は体重が6㎏ありましたが最後は2㎏台まで減りました」とおっしゃるご家族様も少なくありません。

老化や闘病などで体重は減ったとしても落ちているのは筋力や脂肪の場合が多く、元々の骨格はあまり変わりません。成猫の場合には、お元気だったころの体重を目安に下記の一覧をご覧ください。

2寸骨壺 200g未満の生後間もない子猫用

産まれてくる猫ちゃんの中には、残念ながら胎児の時期に亡くなってしまう子や、生後間もなく亡くなってしまう子もいます。生後程なくして亡くなってしまった猫ちゃんの場合の多くは、ハムスター等の小動物と同じくらいのサイズの2寸サイズでお骨壷をご用意する場合が多いです。

3寸骨壺 生後3か月未満の子猫用

生後3か月未満の子猫の場合、成長時の骨形成がまだ成猫になる途中段階の為骨自体が柔らかく、その脆さから火葬後の遺骨は3寸サイズのお骨壷に納まる場合が多くあります。

3.5寸骨壺 体重3kg未満の小柄な成猫用

雌の猫ちゃんで華奢な子は、ご火葬後のお骨は3.5寸サイズが適切な場合が多いです。ペット火葬業者によっては3.5寸ではなく、成猫は4寸とする場合もあります。

4寸骨壺 体重3~10㎏超えの成猫用

成猫の場合、最も多いサイズが4寸の骨壷です。生前の元気だったころが3㎏を越えている子もそうですが、ラグドールやメインクーンなどのような大型の猫ちゃんでも骨壷は4寸になることが多く、猫ちゃんの場合体重が多いからと5寸サイズを準備することはほとんどありません。

食べるのが大好きでぽっちゃりしていて10㎏前後の猫ちゃんの場合でも、ご火葬後は4寸サイズのお骨壷が適切なことが多いです。ワンちゃんに比べて、猫ちゃんの骨格自体には種類別での大きさの幅は狭いです。

小動物用のお骨壷のサイズ詳細

2寸骨壺 300g未満のハムスター・小鳥・ハリネズミ・小型の爬虫類用

2寸骨壺は、体重が300g未満の小さなペットに最適なサイズです。このサイズは、ハムスターや小鳥、ハリネズミ、小型の爬虫類などの小動物に適しています。ハムスターの場合、ロボロフスキーハムスターなどの体重が数十グラムの子から、150g前後あるゴールデンハムスターやキンクマハムスターもこの2寸サイズのお骨壷に全部の骨量が納まります。

セキセイインコや文鳥、オカメインコなどの小鳥も2寸骨壺は十分に全骨量が納まります。オウムやアオボウシインコ、キバタンなどの大型鳥類の場合には、胸の部分のお骨が非常に大きく2.5寸や3寸サイズになる場合もあります。

2.5寸骨壺 小型のウサギ・フェレット・モルモット・チンチラなど

体重が数百グラムの小さなうさぎや、大型のげっ歯類・チンチラなどは2.5寸サイズがちょうどよい場合が多いです。

フェレットも体格によりますが、小柄な雌のフェレットは2.5寸のお骨壺に全骨が納まる場合も多いです。

3寸骨壺 1㎏を越えるウサギ・フェレット・小型のカメなど用

小動物の中でも、人が両手で抱っこするくらいの大きさの子たちは3寸骨壺の場合が多いです。カメに関しては、リクガメなどの大きいカメの場合には甲羅が遺骨として大きな割合で残るため、場合によっては4寸以上のお骨壺になることもあります。

火葬後のご遺骨の状態で対応骨壷の大きさが変わる

火葬後には、ペットちゃんの頭蓋骨、背骨、肩甲骨や骨盤などの大きなお骨のほかに指先や尻尾の遺骨まで残りますが、特にお骨自体の厚みが薄い頭蓋骨や肩甲骨の状態によって、お骨壷に納めた時の容積が変わってきます。

ペットちゃんのお身体の状態やお骨自体の脆さ(チワワなど犬種などによっては頭蓋骨のお骨が非常に割れやすい子もいます)などによっても、ご火葬後のお骨の容積は非常に大きく左右されます。

実際の所、ご生前は同じくらいの体格の子でも、頭蓋骨などの大きなお骨が形のまま残った場合には4寸サイズのお骨壷に、一方で大きな遺骨が割れているこの場合には3寸サイズのお骨壷に納まるという実例もあります。

頭蓋骨などの大きな遺骨がほぼそのままの形状で残った際に骨壷に納めた時の様子と、大きな部分の遺骨が形のまま残らなかった場合の比較写真を作りました。(写真の遺骨はビニール素材で作ったレプリカです)

 

頭蓋骨などの大きいお骨の形状がそのまま残っているとき

大きいお骨の形状が崩れているとき

中に入っている遺骨模型の量は全く同じですが、形状によって骨壷の中の容積が大きく異なります

ペット火葬業者でそのまま骨壷も準備してもらえる場合には、ご火葬直後の遺骨の状態によって適切なサイズの骨壷にお骨を納めてもらえるかと思います。

頭蓋骨がきれいに残っている場合には、頭蓋骨の大きさを計って、入る直径のお骨壷を選ぶと良いでしょう。

後からご自身で準備される際や移し替えを行う際には、その時の実際の遺骨の状態を見て、お骨壷のサイズを決めると良いでしょう。

ペットの遺骨を入れた骨壷がスカスカ!どうしたら良い?

ペットちゃんのお骨壷を、いざ自分で準備をしてみたけれど、意外とお骨量が少なくてスカスカになってしまった!という方もいらっしゃいます。また、ご火葬後のお骨壷への納骨時は頭の形がきれいに残っていたからお骨壷の8分目あたりまで占めていたお骨も、移動したり時間の経過とともに様々な刺激で形が崩れ、久々にお骨壷を開けてみたら骨壷の中にだいぶ余裕ができていたということもあります。

そのような時には、空いているスペースにシリカゲルを入れるという方法をおすすめしています。骨壷の中の空気から湿気を吸い取り、ご遺骨にカビが生えないようにする対策として、シリカゲルを入れる方法がとても手軽でこれからも永くご自宅で手元供養していただくのに最適な方法です。

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骨壺に合ったカバーを選ぶ方法

一般的な白磁素材の陶器のお骨壷は、自宅で保管する場合にはそのままの状態で安置するよりもカバーをかけることのほうが多く、ペット火葬業者ではカバーも骨壷に準して付属していたり、別売りをしていたりもします。

また、最近では通販やホームセンターでも骨壷のカバーを販売していることが多く、サイズやデザインも様々で、生前のペットちゃんのお洋服選びをするようにご家族様がお骨壷カバーをお選びいただき心を癒す手助けにもなっていると感じます。

骨壷カバー選びの際には、元のお骨壷のサイズをまず知ることが必要です。冒頭の骨壺サイズ一覧を元に、ご自宅にある骨壷を計ってサイズを控えておきましょう。

骨壷カバーの販売店では、陶器の骨壷の「寸」というサイズに準じてカバーを準備している場合が多いです。骨壷の大きさは各骨壷のメーカーによって数ミリの誤差はありますが、基本的にはその「寸」のサイズと同じ骨壷カバーを購入すればちょうどよいものが準備できるかと思います。

一般的な六角形の骨壺カバーも現代では古風な柄のカバーだけではなく、お花柄や肉球マークなどもあります。「いかにもという感じの骨壺カバーじゃないほうが良い」という方向けのカバーとして、ふわふわの布素材でできていたり、手編みの可愛いカバーもたくさんあります。

粉骨(パウダー加工)を行った場合の骨壷の大きさ

ペットちゃんのご火葬後のご家族様の中には、「なるべく小さい骨壷に遺骨を入れてほしい」「カビの心配があるので粉骨してほしい」「海に撒きたいのでパウダーにしてほしい」と、遺骨の粉骨をご希望される方も多くいらっしゃいます。

粉骨をした後は、本来形のままお納めするお骨壷のサイズよりも2サイズ小さくなるのが目安になります。

例えば、粉骨前の遺骨で4寸サイズのお骨壷に納まるお骨の量の場合、粉骨をすると2寸~2.5寸サイズに納まります。

6寸サイズの大型犬のご遺骨の場合、粉骨をすることで4寸サイズ相当のお骨壷に納められるというイメージです。

粉骨にするという方法を取ることで、お骨壷を置くスペースの確保やカビ予防、自然葬への準備など様々なニーズをカバーすることができます。

ですが、やはり粉骨をすることで「形が無くなってしまう」ということに気持ちの抵抗があるうちは形のままお骨壷に納めて保管して、粉骨をする必要性があると感じられたときに後から粉骨をする方法もとることはできますので、後悔のしないご供養の方法を選んであげてくださいね。

粉骨に関しては過去に記載した記事もよろしければご覧ください。

【自宅でペット供養】粉骨してコンパクトに保管する

みんなの参考に! うちの子の骨壷のサイズ情報をぜひお寄せください

この記事を読んだ、お骨壷の大きさに悩むたくさんのご家族様の参考になりますよう、ぜひ皆様の情報もコメント欄にお寄せいただけましたら幸いです。

「生前7㎏あった茶トラの猫です。4寸サイズのお骨壷を使用しています。」

「元気なころは20㎏を越えていましたが、最期は12㎏まで痩せてからも頑張ってくれた中型犬のミックスです。お骨壷は骨格が大きかったので6寸サイズでした。」

「こちらは関西なので部分収骨で、喉仏だけを2寸の骨壷に入れました。犬種は13㎏のシェルティです。」

など、ペットちゃんとのエピソードとともにお手元のお骨壷のサイズもご投稿いただけましたらと思います。

ペットちゃんの種類や体重でどのお骨壷が適切かのおおまかな基準はあるものの、それはあくまで目安でしかありません。その子その子の骨格の特徴やお骨の状態で、適切なお骨壷は変わって参ります。皆様の大切なペットちゃんの供養に、このコラムがお役立ていただけましたらと心より願っております。

コメント

  1. GTO より:

    生前32キロ、亡くなる時は30キロを切るくらいのゴールデンレトリーバーの女の子でした。骨格にしてはぽっちゃりぎみの子でした。頭の形も綺麗に残りましたが、6寸サイズに入りました。

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