ペットの遺骨はお墓や納骨堂に入れず、ずっと手元に置いておく
「手元供養」を選択する方が増えています。
その背景には、転勤や引っ越しで現在暮らす場所を離れる可能性がある方や、
心理的に「ずっとそばに置いておきたい」とお考えになる方が増えてきているためです。
ペットの遺骨はずっと家に置いておいてもいいの?
ペットちゃんの遺骨は、どのように供養したら良いのか、悩まれている方は大勢いらっしゃいます。
ペットの合同墓地や供養塔に納めるか、墓石を作って埋葬するか、自宅の庭に埋めるか・・・
また、最近では「ずっと手元に置いておきたい」とお考えのご家族様から
「ペットの遺骨は四十九日を過ぎてからも家に置いておいても問題ないですか?」
というご質問を多くいただくようになりました。
結論から申し上げれば、ペットちゃんのご遺骨は、ご自宅にずっと置いていただいても問題はありません。
ペットの火葬後、骨壺はずっと自宅に置いてもいいですか?で詳しくご紹介しておりますのでご覧になって見て下さい。
ご家族様にとって、お気持ちが落ち着く形で供養をされることが一番大切です。
ペットの遺骨をコンパクトに保管~粉骨~
これまで、遺骨の粉骨は、海洋散骨や埋葬で土に還りやすいようにするために行うのが主流ですが、
最近では、手元供養としてコンパクトに置いておくために粉骨を選択される方もいらっしゃいます。
ペットの遺骨を粉骨して小さな骨壷に
骨壷の大きさは、昔からのサイズ表記で「寸」を用いて表します。1寸は、約3cmです。
一般的に、小型犬や猫ちゃんの場合のご遺骨は、高さ約12cmの「4寸」の骨壷に納められます。
粉骨をすると、更に小さな「2.5寸」から「3寸」程の骨壷にお納めすることが可能です。
我が家の愛犬は大型犬だったため、6寸の大きな骨壷に入っていました。
それを、粉骨をしたことで、小型犬や猫ちゃんの遺骨が納まる4寸サイズに小さく納めることができました。
骨壷も一回り小さくすれば、省スペースの祭壇にも一緒に置くことができます。
また、可愛いカバーなどにお入れすれば、一見ご遺骨が入った骨壷には見えないため、
来客の目も気にならないというのがとても良い点です。
粉骨は、埋葬や散骨の際にも
粉骨をすることで、ペットちゃんのご遺骨はサラサラの粒子の細かいパウダー状になります。
パウダー状になることで、体積を小さく保管することだけではなく、埋葬や海洋散骨をする際にもメリットがあります。
埋葬の場合、土に還りやすく
ペットちゃんのご遺骨を埋葬する際、ご遺骨がそのままの形ですと、土に埋めるために
深く穴を掘る必要があります。
また、1つ1つのお骨が大きいままですと、土に還るのにも時間がかかります。
ご遺骨を粉骨してパウダー状にすることで、土の中での分解が進みやすくなり、
早く土に還すことができます。また、そのままのご遺骨を埋める時のように深く穴を掘る必要もありません。
海洋散骨のマナーとして
海洋散骨でペットちゃんのご遺骨を撒く際は、パウダー状にすることが1つのマナーとなります。
パウダーにすれば、大きなご遺骨が海に浮かび流れていくのを、他の方が目にすることはありません。
また、ご家族様の立場として、パウダー状の骨が綺麗に散っていく様子を見て
お気持ちに整理がついたなどの、心理的な効果もあるようです。
パウダー化することによる心理的な効果
“ペットの遺骨を見るたびにお別れした時の悲しい思い出がよみがえってしまって…。”
お話を伺ってみると、ペットロスの中、ご遺骨を見ることで悲しみが増してしまう方もいらっしゃるようです。
ペットちゃんのご遺骨を粉骨したいというご家族様の中にはこういった心理的な理由からパウダーにされる方もいらっしゃいます。
粉骨したご遺骨は、サラサラで、見た目にも柔らかい印象を与えてくれます。
愛犬のお骨をパウダー加工してみて感じたことでは実際にパウダーにした方のお声が載っています。
ご遺骨の粉骨に関してご興味がありましたら読んでみて下さい。