大切なペットが亡くなった時、今やほとんどの方が、ペットを火葬してペットを弔います。
ペット火葬場を探すとなると、「市役所に問い合わせて聞いてみなきゃ!」とまず初めに思い浮かぶ方が多いことと思います。
一方で、インターネットや情報誌などによって見受けられるように、近年では民間のペット火葬業者も増えてきています。
ペットも家族である現代で、大切なペットをきちんとお見送りし、後悔のないお別れをするために、私たちはどのようなペット火葬場を選んだらよいのでしょうか。
ペット火葬場に行って感じた実体験 「え?こんな感じなの?」
ペットを亡くされたばかりの時には、気持ちが動転したり、動揺したりして、冷静にペット火葬業者を比較検討できない方が多くいらっしゃいます。
しかし、急いでペット火葬場を決めてしまうと、思ったようにペットの見送りができなかったという声も多く耳にします。
ペット火葬体験談ケース1
「自治体のペット火葬に、指定された時間に引き取りに行ったら、
すでに骨壷に骨が納めされている状態で骨壷を渡された。
家族でお骨上げができると思っていた。」
ペット火葬体験談ケース2
「比較的価格が安いからと民間の業者に依頼したら、
骨壷代は別途料金で予想以上に高くついてしまった。」
ペット火葬体験談ケース3
「急いでペット火葬を予約したが、どうやって連れて行くかを考えていなかった。
タクシーにもペットを乗せるのはお断りと断られてしまった。」
火葬に立ち会いたかったのにできなかった、予定していたよりも火葬費用が高くついてしまった、ペット火葬場に連れていく手段が無く困ってしまった・・・など、ペットが亡くなって初めて経験するペット火葬場探し、実際にペット火葬をしてみて感じた、不満や困りごとが少なからずあるようです。
では、本当に良い見送りをするためにできるペット火葬場選びとは、どうしたら良いのでしょうか。
ペット火葬場を選ぶモノサシは「どんな風に見送りをしたいか。」をイメージすること!
現在、ペット火葬を行う業者は、自治体が運営する公営の業者(クリーンセンター)と、民間のペット火葬業者の、大きく分けて2種類があります。
その中でも、サービスの種類が細かく分かれているので、私達は、「大切なペットをどんな風に見送りをしたいか。」という理想を持っていれば、その希望に沿ったペット火葬業者を選ぶことができます。
ペット火葬場チェック1:他のペットと一緒に火葬をするかどうか
一般に、ペット火葬には、「個別火葬」と「合同火葬」という分け方があります。
個別火葬は、ペット火葬炉にお納めするのは1頭のペットちゃんのみです。
個別に火葬をするため、他のペットと遺骨が混ざることがありません。
返骨を希望される多くの方は、「他のペットの骨が混ざっているかもしれないのはちょっと・・・」と、個別火葬をご希望される方がほとんどです。
一方、合同火葬は、火葬炉に複数のペットをお納めして、一緒に火葬をする方法です。
返骨を希望されず、そのまま合同墓地等に埋葬される方などが利用される場合が多いです。
返骨を希望される際にはもちろん、他のペットの遺骨が混ざる可能性があります。
一度に複数を火葬するため、個別火葬に比べて価格が安いです。
ペット火葬場チェック2:立会を希望するかどうか
ペット火葬には、ご家族様がお骨上げまでの過程を立ち会うことができる「立会火葬」と、
ご遺体を預けてからは、骨壷に遺骨を納めるまでをペット火葬業者に任せる「一任火葬」があります。
民間のペット火葬業者の場合、立会と一任とのどちらにするかは、ご家族様のご希望に応じて対応する所が多くあります。
ペット火葬場チェック3:予算はどれくらいか
ペット火葬場へ火葬を依頼すれば、自治体、民間問わずペットの火葬料が発生します。
自治体は、民間よりも火葬料が安い分、合同火葬であったり、一任火葬の場合が多くあります。
一方、民間のペット火葬業者の場合は、サービスの選択肢が充実していて手厚い分、自治体に比べて価格は高い傾向があります。
「良い見送りができた。」とご家族様に感じてもらうためには、安すぎてサービスが劣っても、希望以上に見送りが手厚くて金額が高すぎてもいけません。
ご家族様のご希望に応じた、相応の予算のところに依頼をするのが、気持ちよくペットを見送るためにも大切なことです。
火葬料金を確認して行ってみたら、「骨壷代は別途料金です」というところもあるため、
提示された火葬料に骨壷代やその他必要な費用が含まれるのかどうかなど、総額でかかる金額を一度確認しましょう。
「小型犬 ¥○○,○○○~」など、「~」の表示をしてあるところにも、自分のペットの場合は火葬料がどれくらいになるのか、一度電話で正式な金額を確認すると良いでしょう。確認の際は、ペットの種類や体重などの情報が必要となります。
ペット火葬場チェック4:運搬手段があるかどうか
いざ、ペット火葬場を予約しても、どのようにしてペットを連れて行くか悩まれる方は多くいらっしゃいます。
自家用車が無いのでタクシーを頼もうとしたら、「遺体でもペットはダメ」と断られる場合もあると言います。
また、小型犬や猫の場合は箱に入れて運ぶ方も多いですが、適切なサイズの箱が準備できない10kg以上の子の場合、どのようにして運ぶか、皆様とても苦労していらっしゃいます。
「訪問ペット火葬」の場合、火葬炉を積んだ専用の車で自宅まで来ての火葬が可能です。ペット火葬場まで連れて行く手段の無い方や、家族みんなで見送りたいといった希望がある場合「訪問ペット火葬」も検討してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?ペット火葬場の選び方や、お見送りの種類を学んでおくと、いざという時、あせらず納得のいくお見送りができることと思います。いつかは来るペットとの別れ。飼い主様の後悔のないお見送りの手助けとなりますように。