亡くなったペットのお骨は、いつ、どのように納骨したら良いのでしょうか。
火葬後に返骨されたペットのご遺骨を、持ち帰ってしばらくはご自宅に置いておかれる方が多いかと思いますが、
“さらにその後どうするべきか”を悩まれる方は多いようです。
長期間、お骨をご自宅に保管される方には、「意外と知らない?長い間遺骨の入った骨壷を保管しておくと…」で注意点を詳しく書いていますのでご参考になさって下さい。
人の場合は四十九日に納骨することが多い
人間の場合を見てみましょう。
日本では仏教の考え方に基づいて、亡くなった日から数えて七日ごとに法要を行います。
故人の冥福を祈り、供養をする法要の中でも特に四十九日は来世の行き先が決まる重要な日と考えられています。
そして、親族等が集まることが多い四十九日に合わせてご遺骨を納骨される事が多いかと思います。
皆は”いつ”した?ペットのお骨を納骨するタイミング
では、皆はお骨をいつ納骨したのでしょう。実際にペットを亡くされた方々のお声をご紹介致します。
“きょうはモコの49日で納骨してきました。”
ペットも人間の慣習に習って、四十九日を境に納骨される方もいらっしゃいます。
一方、大切なペットの納骨をするのになかなか気持ちの整理がつかない、という方も、実際には多いです。
そのような方は、四十九日に限らず、月命日や一周忌、家族が集まれる大型連休などで納骨をする方もいらっしゃいます。
“今日はジュリアの5回目の月命日、お墓は作ってあるのになかなか納骨できず。
49日が過ぎてから台風が来てるからなどなど、理由をつけて延ばし延ばしにしてきましたが、ちょうど区切りなので納骨しました。”
“愛犬が亡くなってから半年過ぎたので、区切りとしてお骨を納めてきました。これからは毎月お参りにくるからね(お寺に納骨された方)”
“シルバーウィークは実家に帰って昨年亡くなった愛犬、アイリッシュセッターのコートンを納骨してきました。(家族で集まった区切りの良い時に)”
“愛犬が亡くなってちょうど1年。私達もようやく気持ちの整理がついたので、今日、庭の片隅に納骨しました。”
また、見送ったペットの遺骨が増えてきたのを境に、納骨を決心される方もいらっしゃるようです。
“亡くなってすぐには納骨できなくて、部屋の中にお骨がいっぱい並んで来たので、今日納骨しました。一昨年亡くなったゲン、昨年亡くなったピーちゃん、そして今年6月に亡くなったモコ、みんな仲良くね。”
ペット自身には信仰や宗教はありませんので、ペットが一緒に暮らしていたご家族のご信仰に準じて四十九日に納骨をされる方もいらっしゃれば、ご家族のお気持ちに整理がつくきりの良い日取りを選んで納骨される方もいらっしゃいます。
ペットの場合、どのような方法や段取りが最も正しいということはありません。
遺骨を散骨されたり、自宅にずっと置いておくために、お骨をパウダーにされる方もいらっしゃいます。
「愛犬のお骨をパウダー加工してみて感じたこと」では実際にパウダーにされて気持ちがどのように変わったかが書かれています。
また、愛した我が子のお骨は手放し難いもの。「ペットの火葬後、骨壺はずっと自宅に置いてもいいですか?では、そんなお声を元に参考となる記事を書いています。
一番は、見送られたご家族のお気持ち、ご意向を大切に納骨の日を選ぶことが、本当の意味でのペット供養になるのではないかと思います。
とても大切なことですので、ご家族で良くご相談なさって焦らずゆっくりお決めになってください。