ペットを亡くした家族や友人への心のケア

もうペットは飼わない!と言った私がもう一度ペットを迎えたワケ 

ペット もう飼わない

「あんなにつらい思いをするなら、私にはもうペットは飼えない!」

ペットを飼えばいつかは必ず来るその時、もう一度、あの辛い別れを考えると、またペットを飼う気持ちに私はどうしてもなれませんでした。

だから、愛犬を見送った後、我が家には長い間ペットがいませんでした。

ペットが亡くなった後、これまでペットを何匹も見送っている知人はこんなことを言っていました。

「私は自分の体力と経済力が許す限り、少しでも多くの犬を我が家で育てたいと思ってるよ。

だから、ペットショップで売れ残って弱っている子や、飼い主がいなくて路頭に迷っている子を見ると、つい迎え入れてしまうんだよね。」と。

でも、話を聞いても「そんな考え方の人もいるんだ。すばらしいな。」と思うだけで、

ペットロス真っ只中の私にとって、到底真似できそうなことではありませんでした。

 

「もうペットは飼えない」

と思っていた私でしたが、なぜかペットを迎える日がまた来くることに。

不思議なご縁

ある日突然、私達家族のもとに、

「家族の事情で飼えなくなったゴールデンの貰い手を探している人がいます。

大きい犬なので、なかなか貰い手が見つからなくて困っていて・・・

昔大型犬を飼っていたとおっしゃっていたので、良かったらお宅で引き取ってもらえませんか?」

と知り合いから連絡が入りました。

 

当然、私の心の中には、愛犬とのつらい別れが頭をよぎりました。

しかし、迎え入れても良いかなと思う気持ちもなぜか沸いてきていたのです。

愛犬と別れてから3年の月日が経っていました。

はじめは居なくなってしまったことがつらくて悲しくてたまらなかったけれど、

最近では楽しかったことを思いだすことが増えて、

「うちの子はあんな癖があったね。」などといつの間にか家族で笑いながら話せるようになっていました。

 

そして、見送った時には

「あんなにつらい思いをするなら、もうペットは飼えない」

とは思いましたが

「飼わなければ良かった」とは、家族全員、ただの一度も思ったことはなかったことを、

思い出したのです。

 

それほど、愛犬は私たちにかけがえのない時間とたくさんの愛情と笑顔をくれたことを、改めて感じました。

 

つらい別れを避けるためにペットを飼わない、という選択ではなく、

我が家で幸せになってくれる子がいるなら、という考え方に、

死別の悲しみを乗り越えてだんだんと家族が変わっていきました。

 

新しく我が家に迎え入れた子も、偶然、先代犬と同じゴールデンレトリーバーでした。

とても不思議なご縁に感謝しながら、今では、久しぶりの若いワンちゃんに懐かしさを感じて、毎日を笑顔で過ごしています。

 

ふくふくやまのお客様も・・・

そんな私達家族の近況を知ってくださっているふくふくやまのお客様から、うれしいお知らせが届きました。

以前、当店でペットそっくりの羊毛フェルト人形「てのりっこ」を製作依頼してくださったお客様からのメールです。

 

思いがけないご縁がありまして、里親募集されていた猫さんが家にやってくることになりました。

親子で保護され、子供たちは引き取られたのですが、残ってしまったお母さんです(*´ω`)

以前飼っていた子によく似た、白黒”はちわれ”さんで、優しい子だそうです。

 

ふくふくやまさんのご家族に、新たにゴールデンちゃんが来られたのを拝見していて、

少し、気持ちが前を向けたといいますか…

見送った子をを思いながら、家に来たいと思ってくれる子がいるなら

また一緒に暮らしてもいいのじゃないか…と思えるようになりました。

ふくふくやまさんのてのりっこにずっと支えていただいたおかげです。」

 

このメールを拝見して、私もとても嬉しく、あたたかい気持ちになりました。

不思議なご縁がしあわせの連鎖をもたらしてくれたのかな、と感じました。

 

新しい家族を迎えて

新たな家族を迎え入れて思ったことは、ますます先代の子を思い出さない日はないということです。

新しい子と比べたりしているわけでは決してなく、先代の面影を重ねたり、

「あの子の時はできなかったことをしてあげよう」などと、いつも心の中に先代の子がいてくれることを、日々実感しています。

 

飼っていたペットと死別して、その後またペットを飼うかどうかは、ご家庭によって本当に様々です。

「次は飼わない」という理由に、飼う人のお気持ち、飼い主様自身のご年齢や、ご家族の事情がある場合ももちろんあります。

 

私自身も、新たな家族を迎え入れるまでに3年かかりました。

偶然知人から連絡が来なければ、もっと時間がかかっていたかもしれません。

 

新たな家族と出逢うきっかけは、私のように知人からの依頼もあるかと思いますし、

里親を探している子と巡り合う場合もあります。ペットショップの場合もあるでしょう。

 

「次は、ペットショップではなく里親を探している子を引き取りたい。」とおっしゃるかたも多くいらっしゃいます。

全国には、悲しいことに飼育放棄で捨てられた子や家庭の事情で飼えなくなってしまったという動物たちがたくさんいます。

新しい家族を求めているたくさんの動物たちと、里親になりたい方をつなぐサイトもありますので、良かったらご覧になってみてくださいね。

 

ペットとの別れは、想像を絶する悲しみと寂しさがあります。

「もっとこうしてあげればよかった。」「最期は苦しまなかったかな?」「うちの子で幸せだったかな?」

後悔や疑問が心の中をぐるぐるとめぐって、今までいた場所にペットがいない喪失感に駆られ、辛い思いをされる方も多いことでしょう。

 

悲しみを和らげるために、旅行をしたり、買い物をして気分転換したり、お友達に話を聞いてもらったり・・・いろいろな方法があると思います。

みなさん、それぞれの方法で、悲しみと向き合いながら、大切なペットの思い出を偲んで、毎日を暮らしています。

 

その中で、いつかご自身の心の中に「新しい家族を迎えようかな」という気持ちになる日が来た時には、

どうぞその気持ちを大切に、新たなご家族との出逢いの瞬間を迎えてくださいね。

 

素敵なご縁がありますように・・・

コメント

  1. サマンサ より:

    私は今年7月1日に白のトイプードルを老衰と病気で亡くしてしまいました。まだ2か月しか経っていないのですが休みの日にはペットショップ巡りブリーダーのとこへ行き毎週里親のセンターに行って
    犬を探しています。おかしいですよね。もう2度と動物は飼わないと泣いて酒に酔って寂しさを紛らわし猫でもいいから猫カフェでもいこうかと考えたり・・・
    年老いて病気になって壮絶な最後を看取ったのにあの子の代わりを探しているなんて・・・
    今ではあの子の気配がしなくてももう当たり前になり完全なペットロスになり体調も悪くアル中状態で情けない あのこに申し訳ないと前に進めなくて苦しんでいます。
    旦那はもう動物は飼いたくないと言っています。とても辛くて頭がおかしくなりそうです。

    1. fukufukuyama fukufukuyama より:

      コメントありがとうございます。
      お気持ち、とてもよく分かります。それほど、ペットちゃんと過ごした時間が宝物のような、かけがえのない時間だったからこその悲しみだと思います。
      お別れの時は壮絶で、たくさん悲しい想いをしていらっしゃるかもしれません。でも、お別れの時の辛さ、寂しさよりも、たくさん笑って過ごした輝く思い出がたくさんおありかと思います。
      「もう動物は飼わない」と決めていても、心が探している・・・それは、見送った子が、動物と暮らすことの楽しさ、素晴らしさを、ご家族様にたくさん教えてくれていたからこそではないでしょうか。
      きっと、亡くなったペットちゃんは、ご家族様の涙よりも笑顔が大好きだったはずです。
      時間がかかっても、少しずつ、少しずつ、辛かった記憶よりも楽しかった思い出や、クスッと笑ってしまうような可愛い癖、そんな毎日の記憶で、ご家族様が笑顔になれる日が来ることを心より願っております。

  2. サマンサ より:

    年寄りが2人で暮らしていても会話もそうなく 亡くなったトイプードルのあの子はまるで人間の様に神経を使い死んで逝った子です。いずれ死ぬ事を考えたらにの足を踏んでしまいますがやはりペット家族がいるのといないのとはまるで違いふぬけの毎日で人間らしい生活をしていません。
    寂しすぎて次の子を迎えたいのですが主人は犬はもう嫌飼いたくないと言っています。私は主人と別居して犬を飼うと言いましたが主人はお前には動物を飼う資格がないと言い私はお金を貯めてトイプを迎えようと思っています。次の子を迎えるのがそんなに悪いのですか?

  3. サマンサ より:

    明日はといってももう今日ですが私達の本当の人間の娘の誕生日です。
    小さい頃から病気で施設で寝たきりで暮らしています。ここは子供から大人までいろんな病気で暮らしている入所施設です。反応はありますなぜか私が行くと嫌な顔をするのですがそれでも可愛い娘
    ほっぺにチューをしてすりすりしたいのですがそれが一番嫌いなようです。いくつになっても親は子供の事を赤ちゃんの様に思っていますがもう立派な大人なのですからチューは嫌ですよね。
    亡くなったトイプードルとは13年前に施設の玄関で面会させました。
    私はこの時に娘がわんこがこの2人を頼むよとテレパシーで会話したのではないかと思っていました。
    しかし時がすぎわんこも年取り病気になり旅立った許可を大変だったねご苦労様でしたとわかっていたのかもしれません。
    面会時にわんこの死を報告しますがそんなこととっくにわかっていると思います。

    寂し紛れに動物を飼ってはいけないのでしょうね・・・

  4. サマンサ より:

    日曜日に娘に会いに施設に行ってきました。この日は施設のお祭りでボランティアの方がギターとフルートを演奏していました。娘は音楽が好きなので聞き入っている様でした。
    スタッフが私達に気がつきベッドでゆっくりするように促しました。誕生日のプレゼントを渡してお祝いしました。私は娘に愛犬が亡くなったよと報告しペットロスになっちゃって悲しいとも言ってしまいました。めでたい日にこんな事をを話して・・・
    でも娘はしょうがないママだねと言っている様でした。亡くなったわんこを飼う事になったのは
    娘が11歳の頃私がうつ病になり娘の世話(医療ケア)が全くできなくなり日本で一番信頼をおける施設を探し今のところにお世話になっています。娘がいなくなってしまった私のせいでものすごく自分を責めました。それからふぬけになってただ生きているだけになってしばらくしてペットショップをあちこち見て回る日々でした。そんな時しょっちゅう行った小さなペットショップであのこをみつけ同じサークルに入っていた他の兄弟達よりも凄く小さくて大丈夫?という感じ。
    のち家族になりました。そういういきさつがあり今の私の精神状態があの時に似ているな
    ただ寝て起きるだけの生活、うつは薬を飲みながらでも1生治る病気ではありません。
    動物は人間も含めいつかは死にます。私も犬の病気、死を看取りでも今やはり家族が欲しいです。
    また苦しい事が起きても今度はまた違う感情で生きていくのだなと思いました。

  5. サマンサ より:

    あのこがいなくなって3か月。最近感じるのは今まで姿はなくともまだこの家にいるのだなという感じがしていたのですがもう完全に天に昇ったのだと感じる様になったのです。

    勝手な取り様ですがもう次の子を迎えてもいいよと言っている様な気がして・・・
    3か月では早すぎるのでしょうか?

    1. fukufukuyama fukufukuyama より:

      サマンサ様

       コメントありがとうございます。
       新しい家族を迎えるタイミングは、ご家族様のお気持ちが揃った時が、そのご家庭にとってのタイミングなのではないかと思います。
       次の子を迎えても良いかな、と思えたことは、別れの悲しみからご家族様が一歩前に進めたということではないでしょうか。
       早すぎる、などと、周りと比較してお決めになることではありませんので、ご家族様でよく話し合われてくださいね。
       
       

  6. サマンサ より:

    家族といっても私と主人の2人暮らしなので私が次の子を迎えたいと言っているだけで主人は飼いたければ飼えばいいだけどその子の事を一切面倒は見ないと言い張っています。犬を飼うという事は経済的にも負担がかかります。病気になれば病院に連れていきごはんペットのシートなにからなにまできりがありません。決して裕福な家ではありませんが貧乏でもありません。亡くなった子を可愛いがってもいました。たぶん亡くなったこの病院通い亡くなった翌日は仕事を休んでペットの葬祭でお骨にし
    やることはやってくれたと思います。今では私だけが騒いでいて主人は冷静です。
    私が我慢をして毎日耐えればいいのでしょうか?私は動物を飼うのは初めてでした。しかし主人は子供の頃から犬も猫も飼っていた経験があるそうです。また亡くして悲しい思いをしたくないのではないでしょうか?私は最後まで世話をする覚悟があります。私の勝手なのでしょうか?

  7. ゆうか より:

    私は、ビーグル亡くして、まだ
    27日、1ヶ月半から自分の子供の様に
    育て、性格もよく初めて会う日う人にも
    愛そうよく、顔も体も全部可愛くて美人でこの子が居なくなったらと出来る限り、医療にかけてきましたが悪性リンパ腫でどうしても、お別れしました。今、ロスが酷いです。可哀想な猫がいます
    猫を飼うのは、初めてだけど助けてあげたい、気持ちと愛した犬がいなくて
    泣いてばかりの私お互い助け合ったらどうか?犬だと前の子以上の子は、いないと思うのと複雑ですが飼って幸せにしてあげたいと思います。

    1. fukufukuyama fukufukuyama より:

      ゆうか様
      大切なビーグルちゃんを見送られたとのこと、心よりお悔やみ申し上げます。
      最期まで大切に育て、愛し、育ててこられたからこそ、お別れの辛さはとても大きいことと思います。
      そのような中、猫ちゃんとのご縁があったのですね。お返事を読んでいただけるころには、家族として迎えられておられるのでしょうか。
      どんなペットちゃんでも、その子その子がオンリーワンです。と言いながらも、私も先代の愛犬を見送ってから4年後に縁あって新しい家族を迎えたときに、「可愛いし、大好きだけれど、どうしても前の子と比べてしまう」ということが正直なところありました。でもそれは「どっちが好き」とか「どっちが大事」ということでは無く、「あの子はこうだったけどこの子はこう」というように、同じ犬種でも2匹の違いを比べては、新しい家族のことを知り、先代の子のことを忘れない大切な時間でした。
      新しい家族と笑顔で過ごされることが、虹の橋から見ていてくれている家族もきっと喜んでくれることと思います。
      今、ゆうか様が少しでも元気に過ごされていることを、心から願っております。

  8. ポキスケ より:

    17年と7か月。 実際は17年と5か月半。 親より 旦那より 子供より 長い時間 を共にしたはずなのに 写真や 動画を眺めていると この子がいたことが 夢なのか 居ないことが 夢なのか わからなくなる日々が 今でも続いています。

    よく 近くにいる気配を感じる方も いると思いますが 私は 全く ありません。
    火葬して 大きな骨壷を持って帰ってきた時から 現実 が わからなくなりました。
    ご飯の支度も 洗濯物をたたむ時も 出掛けるときも 寝るときも 誰も 邪魔しません。何て 楽。何て早い。何て静か。何てつまらなくて 淋しくて 。

    住宅の取り決めで 次の子を迎えることは出来ないのですが

    どちらにしても 私には この悲しみは 最後にしたいと 思います。

    最愛の子を亡くした事のある 方は 時間は一秒たりとも戻らないと 実感したはずです。 時間を大切に目の前の 命を慈しんで下さいね。

    1. fukufukuyama fukufukuyama より:

      ポキスケ様
       
       コメントをいただきましてありがとうございます。
       ポキスケ様の投稿をご覧になって、共感される方や、今ペットちゃんと暮らす方のお心にきっと響くお言葉だと思いまして、公開させていただきました。
       私自身の心にも響きました。
       目の前の命を慈しむ心、一緒に過ごす時間を大切にしようと思う心がけが、たくさんの方に広まりますように。

  9. まるちゃん より:

    私はスーパーのレジをしています。そこで出会ったおばあさんが、「私アルツハイマーって診断されたんだけど、孫がおばあさん独りで寂しいだろうからと、ネコを去年くれた。だれかネコ貰ってくれんかな」って相談されました。私もすでにネコを飼っていたので、飼ってあげられませんでした。最期まで面倒が見れるかどうか命に責任が持てるかどうかが、ペットを飼うとき必要だと、その時しみじみ考えさせられました‼

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