最終更新日 2025.10.26. by fukufukuyama
「遺骨を別の骨壷へ分骨したい。」
「収めてもらった骨壷のサイズが大きくすぎたので、少し小さくしたい。」
「先のことを考えて、埋葬もできる木製の骨箱に移したい。」
でも、自分で移し替えるのはちょっと・・・。と、お悩みではないですか?
大切なペットのご遺骨を納めている骨壷の移し替えや分骨は慎重さが求められる繊細な作業です。
収めたご遺骨を再び骨壷から出すことに対する心理的抵抗や、火葬して脆くなったお骨の取り扱いに不安を感じていることもあるかと思います。
ペットを火葬された後、自宅に骨壷を保管していると、少なからず、骨壷を移し替えたいけれど、どうしようか悩んでいる方がいらっしゃいます。
この記事では、ご自宅でペットのご遺骨を安全かつ丁寧に移し替える手順と注意点を、
仙台・宮城エリアで多数のご遺骨管理に携わってきた当社の経験をもとに、安全で心を込めた骨壷の移し替え・分骨方法を専門的な視点から解説します。
1. 「骨壷のお引っ越し」とは
「骨壷のお引っ越し」とは、ペットちゃんのご遺骨を別の骨壷に移し替えたり、保管場所を移動したりすることを指します。
代表的なご依頼のケースとしては以下のようなものがあります:
- 骨壷が古くなり、カバーの汚れや壷の破損、内部にカビが見られる
- 新しいお仏壇・ペット祭壇に合わせて骨壷を新調したい
- お引っ越しや納骨堂の移転に伴い、遺骨を移動する必要がある
- ご家族で分骨し、それぞれの自宅で供養したい
2. 分骨・移し替え・お引っ越しの違い
似ているようで意味の異なる3つの用語を整理しておきましょう。
| 用語 | 意味 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 分骨 | ご遺骨の一部を分けて複数の骨壷や分骨カプセルに納めること | 家族それぞれで供養したい場合 |
| 移し替え | 骨壷そのものを交換し、中身を移動させること | 新しい骨壷へ入れ替え・清潔保持・デザインやサイズの新調 |
| お引っ越し | ご遺骨や骨壷を別の場所(自宅・納骨堂・霊園など)へ移動すること | 保管環境の変更・引越し対応 |
3. 移し替えを行う前の準備
作業を安全に行うために、以下の道具と環境を整えましょう。
準備するもの
- 清潔な作業台または敷物(遺骨や細かな灰が落ちても回収可能なつるつるした素材)
- 使い捨て手袋
- ハケ
- 新しい骨壷・骨袋(サイズ確認済みのもの)
- バットまたはお盆
- ウェットティッシュ・アルコール綿
- 供花・線香(ご供養の気持ちを込めて)
環境づくり
- 直射日光・風の当たらない室内で実施(エアコンや扇風機も注意)
- 小さなお子様・ペットがいない静かな空間と時間帯を選ぶ
4. 実際の遺骨の移し替え手順
① 大きい紙などを下に敷く
お骨を移し替える際に、万が一、お骨の粉がこぼれても回収できるように包装紙・新聞紙などの紙を広めに敷いてから始めましょう。
②手袋をつけましょう
手で直接お骨に触れると、手のタンパク質や脂肪が付着して、そこからカビが発生することもあります。
移し替える際には、必ず未使用の手袋をはめて下さい。
火葬したお骨は、脆く崩れやすいので、手袋は力加減が伝わりやすいピッタリとした薄手のものが良いと思います。
③ご遺骨を大きめのバットに取り出して広げます
いきなり骨壷を傾けて、ザッーとあけてしまうと、お骨が割れてしまうこともあります。特に小さな骨片や粉状の部分は飛散しやすくカーペット等に落とすと回収が難しくなります。慎重に取り出しましょう。
④別の骨壷へ移し替えます
丁寧に移し替えてあげましょう。
また、形がきれいに残っている頭部は最後に入れてあげるのが良いかと思います。
ハケがあれば細かいお骨も綺麗に入れることができます。
封印・保管
骨壷は長い間保管をしておくと陶器の隙間から湿気が入ってきてしまうことがあります。
蓋をする際には、テープ等で蓋を固定してシリカゲル等の除湿剤を骨壷の中に一緒に入れておくとよいです。
新しい骨壷は直射日光の当たらない場所で保管すると結露や骨袋(骨壺のカバー)の劣化の防止に繋がります。
専門サポートのご案内【自分でお骨を移し替えるのに自信がないという方へ】
当社では、
-
粉骨・分骨のお手伝い、古いお骨壷のお引き取り
- 新しい骨壷への移し替え、防かび処置(つぼピタ処置)
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新しい骨壷や祭壇のご提案
-
保管・移動のアドバイス
など、ペットのご遺骨に関する総合的なサポートを行っています。
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「自分で行うのが不安」「湿気で壺の中が変色しているかも」など、どんな小さなご相談でも構いません。
ふくふくやまアトリエには、可愛い骨壷カバーや木製骨壷なども取り揃えてございます。
お越し頂ければ、ご遺骨の骨壷への移し替え、分骨も直接ご覧いただきながらお客様の目の前で行わせていただいております。
仙台市のアトリエにお越しになる際は、お電話にて一度ご連絡ください。
詳しくは、アトリエのご案内をご参照ください。
ご遺骨を長期間、保存される場合には、いくつかの注意点があります。
意外と知らない?長い間遺骨の入った骨壷を保管しておくとでは、保管の際の注意点を分かりやすくご紹介していますのでぜひご興味がありましたら読んでみてください。







