先日、ふくふくやまより、宮城県仙台市と、神奈川県相模原市の2家族様へ
お写真から作る分骨用骨壷「ころ~る」をお届けさせていただきました。
ミニチュアダックスちゃんと、ウェスティちゃんのころ~るをご紹介いたします。
仙台市のウェスティ・ハチちゃん。ご家族様がアトリエまでお越しくださいました。
仙台市のウェスティのハチちゃんは、3月に虹の橋へと旅立って行かれました。
ご家族様が、ふくふくやまのアトリエまで足をお運びくださって、分骨用のカプセル製作と、骨壷「ころ~る」をご依頼くださいました。
ころ~るが完成するまで約4か月、長いお時間をお待ちいただくことをご説明させていただきましたら、
ご家族様はとっても優しい笑顔で
「仙台市の新しいペット納骨堂が出来るのが6月で、ハチの遺骨もそこに納めようと思っているので、
ゆっくり気長に待ちますよ。こういう焼き物は、ゆっくり時間をかけて作った方が良いですからね。」
と、本当にあたたかいご理解をいただきました。
分骨用カプセルと同じ、ブルーの花かんむりをかけ、お座布団に座ったころ~るのハチちゃん。
ご家族様がふと目を遣った時に、ニッコリと微笑みかけてもらえるような
心温まる存在となりますようにと願いを込めて、ふくふくやまから旅立って行きました。
相模原市のミニチュアダックス・ゆうさくちゃん。可愛い面影を陶器に込めて
ミニチュアダックスのゆうさくちゃんは、4月に虹の橋へと旅立ちました。
ころ~るを製作するときに、ご家族様からペットちゃんのお顔・体全体・おしっぽの形が分かるお写真をいただくのですが、
ゆうさくちゃんのお写真は可愛らしい表情のお写真や、ピンと直立した可愛い後姿のお写真など、
見ているこちらもほっこりと笑顔になれるようなとても可愛らしいお写真でした。
お座布団はベージュでご依頼くださり、また、ご家族様から
「ひらがなでもお名前は入りますか?」
とご要望をいただきまして、ゆうさくちゃんのころ~るの製作を機に、ころ~るへのお名前の刻印を
ローマ字のみから、ひらがなも対応にさせていただきました。
約4か月の製作期間を経て、2匹のころ~るたちは、一番居心地の良いご家族様のもとへ帰って行きました。
ふくふくやまオリジナルの分骨用骨壷「ころ~る」
ふくふくやまの分骨用骨壷「ころ~る」は、ある陶芸作家さんに
「ペットの分骨用の骨壷を作りたいと思っています。
頭の部分が蓋になっていて、花かんむりをかぶっているような
コロンと丸くて可愛いデザインで、作ってもらえませんか?」
と相談を持ち掛けたところから始まりました。
もともとデザイナーとして常に可愛い作品を作りだしていたその陶芸作家さんは、
相談をもちかけたその日に、「こんな感じかな?」とイメージ図の写真を送ってきてくれました。
そのイラストが、私がイメージしていた分骨用骨壷とぴったり!!
そこから、分骨用骨壷の製作が始まりました。
何度も試作品を作ってもらい、まだ名前がなかったその骨壷には、フランス語で花かんむりという意味の
Collore(コロール)と名前を付けました。
試作品第一号を手にした時、
「こんな可愛い子が固い台の上にずっと居るなんて・・・」というおもいで、ころ~るには座布団をセットにしてお届けすることにいたしました。
窯から出すときの緊張・・・時には一から作り直しも。
ころ~るは、お客様から、ペットちゃんのお顔・体全体・おしっぽの形がわかるお写真をいただくところから始まり、
デザイン
↓
骨壷の形に形成する
↓
土の乾燥
↓
素焼き
↓
色付け
↓
本焼き
という過程を経て、完成します。
最終段階の本焼きでは、高温の窯で焼成します。
特に時間がかかるのが、形成後の土の乾燥です。
ここでしっかりと乾燥をさせなければ、本焼きの際にひび割れが生じてしまう場合があり、
そうなるとまた1から作り直しとなります。
そのため、オーダーからお届けまで約4か月という長いお時間を頂戴しております。
それでも、ふくふくやまが陶器の分骨用骨壷「ころ~る」にこだわる理由は、陶器ならではのあたたかみに魅力を感じているからです。
ころ~るを試作した際、提案をした作家から、
胸が震えた時の感動は今でも鮮明に心に焼き付いています。
ころ~るの作家は、日々、
お届までお時間をいただいてしまいますが、
ペットの生きた証であるご遺骨の一部を大切に納める骨壷として、