分骨は日本において古来から行われており、仏教においては、お釈迦様が入滅された際に仏舎利(お釈迦様のご遺骨)を弟子たちが分けて持ち帰ったことに由来します。
ペットのお骨を分骨してしまうと、あの世で五体満足なれないんじゃないかと心配なされる方もいます。
しかし、そのような心配をされなくても大丈夫です。
ペットのご遺骨はその子が生きてきた証であり、魂がそこに宿っているのではありません。
また、仏教やキリスト教等において、“分骨は良くない”という話は聞きません。
このページでは、
ペットの分骨、どの骨を分骨すればいいの?
分骨の際にしてはいけないことはあるの?
など、ペットのご遺骨を分骨される際のよくある疑問にお答えします。
どこの骨を分骨するべき?
犬には、体全体で骨が約320本、猫は約240本あると言われています。
仏教的には、歯や爪などの、「再生する骨」を分骨すると良いと言われています。
ここで言う爪は、厳密に言うとトリミングなどの際にカットする爪ではなく
(その部分は火葬の際に焼けてしまいます。)その爪を支える手の先端の尖った骨のことを指している場合が多いです。
どのような容器に分骨するかによって、歯や爪1,2個で十分な場合もあれば、分骨用骨壷の容量によって
ある程度の骨量を分骨する場合もあるかと思います。
ご遺骨を分骨する際に歯や爪がなかなか見つからない場合もあります。
「この骨は分骨してはいけない」という決まりはありませんので、ペットちゃんの火葬後、残っている形の綺麗なご遺骨を分骨しても問題はありません。
実際にペット火葬後に分骨をされるお客様は多く、分骨するご遺骨の例としては、仏様が手を合わせたような形とのことから喉仏の骨((厳密には第二頸椎))などが、人では分骨の際に選ばれることがあります。
これに習いペットでも喉仏にあたるご遺骨を選ばれたり、尻尾の先の骨や、指先の骨、頭骨のかけら等、様々な部分を思い思いに分骨されています。
してはいけない!?分骨するときに気をつけよう!
ご自身で分骨をする際には、必ず手袋をつけるか、お箸を使い、直接ご遺骨に触れないようにしましょう。
移しかえる際に、ご遺骨に手の脂やタンパクが付着することでそこからカビが生えてしまうことにつながりかねません。
ペットのご遺骨の分骨・移し替えの手順にて詳しく書いていますのでよろしければご参考になさって下さい。
手元供養のための分骨
亡くなったペットのご遺骨を、埋葬したり、納骨堂に納めたりする供養の方法以外に、ご遺骨の全部、もしくは一部を身近に残して供養することを、「手元供養」と言います。
手元供養のなかでも、ご遺骨の一部を分けておくことを「分骨」と言い、近年、さまざまな分骨の形が増えてきています。
さまざまな分骨の形
ご遺骨を分骨する際の容器は、
- 分骨用骨壷
- 分骨用カプセル
- その他小瓶や木製容器
など、仏具店やメモリアルグッズの通販で取り扱っているような分骨専用に作られたものもあれば、ご家族様によっては雑貨店などで売っている小さな瓶などの容器や木製の小箱に入れられる方もいらっしゃいます。
分骨のために用いられる容器に、特に決まりはありませんが、長期間にわたり保管するため、湿気が入らないこと、錆びないこと、持ち運ぶ場合は衝撃に強いことなど、保管状況に合わせて検討することが必要です。
そういった点では、「分骨用」として設計・販売されているものは、ご遺骨を保管するための綿や小袋がセットされていたり、封がきちんとできる物であったりする場合が多いので、良いかと思います。
可愛い分骨用骨壺『ころーる』
火葬後、スムーズに分骨をするために
実際に、多くのご家族様において、
「分骨をしたいけれど、火葬の際に分骨用の容器を準備していない」という場合は多いです。
火葬を申し込んでから実際にお骨上げをするまでの間は、お心の準備等を含めて十分な時間がない場合があり、
その間に分骨用の骨壷を準備するというのは困難な場合があります。
ペット火葬業者によっては分骨用の骨壷やカプセルを準備している場合もありますが、現在は本当にたくさんの種類があり、そこで準備されているものがご家族様のお気に召すかもわかりません。
カタログやインターネットなどでご覧になり、気に入った分骨用の容器をオーダーした場合、届くまで日数がかかる場合もあります。
しかし、火葬後にすぐに分骨できない場合、一度骨壷に全骨を納めて、その後再び骨壷を開いて、
その中から遺骨を拾いあげ分骨するという工程が必要となり、ご抵抗のある方も多くいらっしゃいます。
そのような場合に備えて、分骨をお考えで、火葬までに分骨用骨壷がご用意できない場合は、チャック付きの
小さな袋を準備しておくと良いでしょう。
お骨上げの際に、全骨を骨壷に納める前に、一部を取っておくことができますので、その後の分骨の際に
再度骨壷を開くことなく、スムーズに分骨が可能です。
先週の日曜日私の命よりも大切なワンちゃんが亡くなりました、骨を瓶に入れて一緒に寝てます、49日を過ぎでも一緒に遺骨と寝てもいいですか?遺骨は私が亡くなった時に一緒にお墓に入れてもらう予定です。
指輪に遺骨を入れてもらう予定です、
遺骨は火葬の時に入れてもらった人がいれるのと、同じ様な入れ物に、いつでも一緒にいれる様に小瓶に、小瓶より大きめの瓶に、これは寝る時に一緒に寝るために、全部で3つにわけてます、大丈夫ですか、なんな風に遺骨をわけていても?
聞きたい事は、⬇︎の3つです。
①遺骨をこんな風に3つにわけて、持っていてもいいのか。
②ワンちゃんの遺骨を自分と同じお墓に入れてもいいか。
③ワンちゃんが生きていた時のように話かけてもいいか。
長文になりましたがどうぞ教えて下さい。
なるべく悲しまないよおにしてます
虹の橋で私がいくまで楽しく暮らしてもらいたいので、なるべく涙は我慢してます。
でも、早く会いたいです。
今すぐ会いたいです。
この先これ以上の悲しみ苦しみはないと思います、毎日心臓が痛いです。
胸が苦しく息苦しくなります、
助けて下さい。
この度、虹の橋へと大切なワンちゃんが旅立ったとのこと、心よりお悔やみを申し上げますとともに、ご冥福をお祈りいたします。
お骨の保管の仕方についてお考えの中で、弊社のホームページをご覧いただいたのですね。
まだまだお寂しいお心内かと存じますが、コメントをくださり誠に恐れ入ります。
ご質問いただきました内容に関しまして、私どもの見解にはなりますが、お力添えできますことを願ってご回答させていただきます。
①お骨を分けてお持ちになることについて
大切なのは、大事に育ててこられたご家族様が、ワンちゃんをどのように供養してあげたいかのお気持ちです。
お骨を3つに分けていても、全く問題ないと思います。
弊社にもペットちゃんのお骨を分骨される方が多く足をお運びくださいますが、それぞれのご家族様によってご供養の仕方も様々で、細かく7つに分けて、1つは手元に、あとは思い出の場所にそれぞれ散骨や埋葬をされるというご家族様もいらっしゃいました。
ご遺骨は、ペットちゃんの大切な生きた証でありますので、その証をいつもそばに感じていただけるように分骨されるということは、ご家族様が選ばれた尊いご供養の形であると私どもは考えております。分骨に関しては、昔から様々な言われや、ご家族様によってお考えがあるのも事実ですが、現代ではペットちゃんに限らずご先祖様も、「分骨」「手元供養」を1つの選択としてご供養をされる方が多いです。
分骨も大切なご供養の形ですので、いけないことだとは思わずに、お気持ちに正直に分骨をしてご供養をなさることが一番かと思います。
②ワンちゃんのご遺骨をご自身と同じお墓に入れることについて。
最近では、「ペットと一緒に入れる墓地」という、愛するペットとともに眠りたいと希望されるご家族様に寄りそった霊園も、各地に増えてきています。
先祖代々のお墓にペットも一緒に入れるのは抵抗があられる方にとっては、ご自身に万一のことがあった時にはペットと共にと、ご自身でお墓を持たれる方もいらっしゃるようです。
ペットと人とを一緒のお墓に入れても良いかというのは、それぞれのご信仰や仏教の宗派によっても考えが異なるようですので、お世話になっているお寺さん等があれば一度確認をしていただくのが良いかと思います。
③ワンちゃんが生きていた時のように語りかけること
遺影やお骨に語りかけること、愛犬を見送って5年経った今も、私もしております。
「ただいま、帰ってきたよ。」「今日も見守っていてね。」などと、在りし日のように語りかけることで自然と心が落ち着くのであれば、無理にそれをやめる必要は無いと思います。ご家族様のお気持ちが穏やかになり、笑顔で自分の思い出話をしてもらえるようになることが、ワンちゃんにとっても一番安心していてもらえることなのではないかと思っております。
愛するワンちゃんを思い、偲び、供養をする方法は本当に様々です。
T様がどうされたいかのお気持ちに正直に供養をすることが、ワンちゃんにとって一番の供養となることと思います。
質問についてはfukufukuyama様が丁寧にお答えになっておりますので質問とは多少離れるかも知れません。
私の所も最近愛猫が旅立って行きました、365日いつも手枕で一緒に寝ていましたので居なくなって押し寄せてくる悲しみ、寂しさに胸が張り裂けそうになります、幾度となく号泣していました。
いつまでも悲しんでばかりいては亡くなった猫ちゃんが心配して安心して虹の橋が渡れないのではと思う様になりました、一緒に暮らした沢山の思い出が愛猫の生きた証です、私の所へ来てくれた事に感謝して居ます。
T様のワンちゃんもそれだけ愛されて幸せだったと思います、T様がいつまでも悲しみ苦しむことを望んではいないと思います。悲しく辛いのは解ります、私も同じ様に感じています、しかし亡くなったワンちゃん、猫ちゃんが悲しまない様に私たちも悲しみから立ち上らなければならないと思います。
突然自分勝手な思いをコメントさせて頂きました、失礼の段ご容赦ください。
haru様
T様へのお励ましの言葉をありがとうございます。
出逢えたこと、一緒に過ごせたことへの感謝の気持ちでおられること、虹の橋で見守ってくれている猫ちゃんも安堵の気持ちでいてくれることと思います。
ペットの旅立ちを見送ることはこんなにも悲しく、さみしい気持ちになるのだということを、愛犬と過ごして私も身にしみてわかりました。
でも、一緒に過ごした時間や、経験した別れがなければ今の私はいないと思っています。
ペットと過ごしたことで生まれた優しい気持ちや価値観、繋いでくれた縁、全てが今の私に繋がっています。
いつまでも心の中で生き続けるその姿が語りかけ、教えてくれること、いろんなメッセージを見落とさず、私たちは前を向いて過ごしていきたいですね。
突然に申しわけ在りません、私も愛犬亡くして四年になり、今は手元供養をしていますがこの度五月の命日の法要日に分骨使用と決心いたしました。私も歳ですので、いつどうなるか分かりませんので決心いたしました。つきましてわ私達の墓は永代供養の墓ですの三十年間過ぎると、共同供養になり遺骨は知らない人と一緒になりますが愛犬の遺骨を私の遺骨の中え入れてあげらられないですか?お尋ねします。
T.N様(ご本名でご明記いただきましたがイニシャルに変更させていただいております。)
コメントとお問合せをいただきましてありがとうございます。
私どもの考えでは、ペットちゃんも家族の一員ですし、お骨を一緒にして供養したいという想いのご家族様(故人様)のお気持ちに沿った方法が一番の供養の形と考えてはおりますが、ペットちゃんのご遺骨を一緒に納めて良いかどうかは永代供養のお墓の管理者様にお問い合わせいただければと存じます。
各お寺や供養塔の管理事務局によって決まりはそれぞれでございますので、私どもではお答えできかねてしまい申し訳ございません。何卒ご了承ください。