一昔前までは、ほとんどの犬や猫が家の外で飼われていて、犬や猫が亡くなると「庭に埋める」というご家庭も多かったのではないでしょうか。
人口が多い都市部の地域では、ペットを埋める広い土地がない場合や公衆衛生面に気を遣い、ほとんどの方が「火葬」を選択されます。
ペットの飼養頭数が増え、生活空間が人と近くなることで、「ペットは家族」という考え方が現代では増えてきています。
ペットの遺体を埋葬するのに十分な土地があり、これまでは「土葬」を選択される方が多かった地域でも、意識の変容とともに少しずつ「火葬」をされる方が増えてきているのが今の現状です。
土葬をするとき、これだけは注意しよう!
まず、ご自宅や私有地へのペットの土葬は法律上、問題はありません。
馴染みの土地で自然に還してあげられること、火葬する費用がかからないことは良いことです。
野生動物の掘り返し
土葬をした際に注意が必要となるのは、野生動物による掘り返しです。
山の中に十分な食べ物が無い野生動物たちが人里に下りてきているというニュースを、一度はご覧になったことがあるかと思います。
そこで被害に遭うのは、人間が育てた農作物だけではありません。
キツネやタヌキなどの野生動物にとって、動物の死骸もエサとなります。
せっかく埋葬したペットが掘り起こされて持ち去られてしまったり、無残な姿で発見されるいはとても悲しいですよね。
土葬をされる場合、土はできる限り深く掘り(30~50cm程度)、掘り返されないように埋める対策が必要となります。
埋めた後の腐敗臭
また、公衆衛生上、近隣に迷惑をかけないような場所を選ぶことも必要です。
埋めて時間が経過すると、遺体は腐敗し始めます。身体が大きな犬を土葬をする場合は特に注意が必要です。
土葬をする際には、上記のような対策ができるかどうかをご家族でご相談されると良いでしょう。