最終更新日 2025.7.13. by fukufukuyama
日本は現在大変な物価高です。食料品、生活用品、公共料金など全てが値上げをしていて、ペットにかかるお金も値上がりしています。必然的に私たちは「安くて質のいいもの」を求めるようになり、様々なサービスを選ぶ点でも、安い価格と質の良さのバランスを見極めて選ぶのが日常となっています。
ペット火葬も、自治体によるサービスとして全国各地にあり、民間業者もペット火葬において全国各地で様々なサービスを提供しています。
ペット火葬における価格の差はどうして生まれるのか、安いペット火葬はどんな風に内容が違うのか、価格と安心とのバランスを取って納得したお見送りをするための方法を解説いたします。
ペット火葬の安さはサービスの違いに現れる!?
ペット火葬は、愛するペットが亡くなった際に選ばれることが多い方法の一つです。ペット火葬にはいくつかの方法と種類があります。
主な火葬方法としてはまず、1頭ずつのペットを火葬して遺骨を家族に返すための個別火葬(立会火葬)と、他のペットと一緒に火葬をする合同火葬があります。
また、ペット火葬を行う機関には自治体(公営)と民間業者があります。自治体が提供する火葬サービスは、その自治体に税金を納めている住人の方が利用できる施設で、公営の施設であることから比較的安い価格で利用できることが多いですが、自治体の施設であるがゆえにサービス内容が限られている場合があります。
一方、民間業者は多様なサービスを提供しており、個別火葬や立会い火葬、家で火葬ができる出張火葬など飼い主のニーズに応じた選択が可能です。ただし、費用は自治体のサービスよりも比較的高額になることが一般的です。
ペット火葬を選ぶ際には、安いかどうかの費用だけでなく、サービスの内容や信頼性も重要なポイントです。飼い主にとって大切なペットを安心して送り出すためには、信頼できる業者を選ぶことが大切です。口コミや評判を確認したり、事前に業者と相談することで、納得のいく選択ができるでしょう。
最終的には、ペットとの最期の時間をどのように過ごしたいか、どのように送り出したいかを考えることが重要です。ペット火葬の基本情報をしっかりと理解し、自分とペットにとって最適な方法を選ぶことで、心温まるお見送りができるでしょう。
自治体と民間業者の違い セレモニーの有無や返骨について
ペット火葬を依頼する際、自治体と民間業者の選択肢がありますが、自治体と民間業者それぞれに特徴と違いがあります。
まず、自治体が提供するペット火葬サービスは、比較的費用が安いことが一般的です。自治体は公共のサービスとして運営されており、公衆衛生のためにペットのご遺体を適切に扱うことに重点を置いています。そのため、個別の火葬や飼い主の気持ちに寄り添った細やかなサービスよりも、街を衛生的に保つための措置として動物の火葬を行うことを目的としているのが自治体のペット火葬場です。多くの自治体では、合同火葬といって複数のペットを一緒に火葬する方法が主流です。自治体によっては個別で火葬をしてくれるところもありますが、その場合は合同火葬に料金がプラスされることが多いです。
合同火葬の場合、ペットの遺骨を個別に返却することは難しく、お骨のお返しを希望した場合、100%全てがその子の遺骨だという保証はありません。全骨が納まっていない場合や、合同火葬をした他のペットの遺骨が混ざっている可能性もゼロではありません。遺骨のお返しを希望しない場合、自治体が持つ共同の納骨堂や供養の場に安置されることが多いです。
また、自治体の火葬施設は「クリーンセンター」「焼却処分場」「ゴミ処理場」など、ペットの最後を依頼する家族にとっては心理的に抵抗がある名称をしているところもあります。
ふくふくやまがある仙台市の自治体のペット葬儀場の場合は「仙台市ペット斎場」という施設名がついていて、ペットを弔う飼い主にとって抵抗のないような名称として配慮されていることがわかります。
一方、民間業者が提供するペット火葬サービスは、多様な選択肢ときめ細やかなサービスが特徴です。個別火葬をはじめ、家族が立ち会えるサービスや、自宅までの遺体の引き取り、遺骨の返却など、飼い主の希望に応じたサービスが充実しています。個別火葬では、他のペットと混ざることなく自分のペットだけを火葬するため、遺骨を確実に受け取ることができます。
また、セレモニーを行うことができたり、収骨も家族で行うのであればそのプランを選ぶことで、より家族の希望に寄り添った旅立ちの見送りができます。さらに、オプションとして遺骨の加工や、メモリアルグッズの提供なども行っています。費用は自治体のサービスに比べて高額になることが多いですが、その分、飼い主の要望に応じた細やかな対応が期待できます。
さらに、自治体と民間業者の違いとして、サービスの提供時間にも差があります。自治体のサービスは平日のみの対応が多く、公務員のかたの就労時間に準じた対応時間である場合も多くあります。問い合わせなども平日の日中のみ電話がつながる場合も多く、ペットが亡くなってすぐに相談したくても、自治体の施設が開くまでは待機していなくてはいけません。
一方、民間業者は24時間対応や土日祝日も対応していることが多く、問い合わせや急な依頼にも柔軟に対応できる点が魅力です。
自治体のサービスは安い価格で葬儀の費用を抑えたい方に適していますが、自治体がゆえに公共のサービスの域を超えない部分もあります。自治体の火葬場にペット火葬を依頼する場合は「ご遺体を骨にしてもらう」という最低限の目的であり、安いぶん、セレモニーや収骨など家族としての細やかなサービスを期待してしまうと想像と異なったということも生じるかもしれません。
自治体へのペット火葬依頼は、人で言う「直葬」に近いかと思います。人の場合も自治体の火葬場で火葬をしますが(人の場合には自治体の火葬場で行うのが法律で定められています)、間に「葬儀会社」が挟まって、葬儀の場所の提供や参列者の誘導、僧侶の手配、火葬場までの誘導や送迎、献花や香典返しの準備、遺族のケアなど行っています。
一方、各自でペット火葬炉を持ち、飼い主の細かな要望に応じたサービスから火葬までを提供しているペット葬儀の民間業者は、人で言う「家族葬の葬儀会社」のような役割も担っていると考えると、イメージがしやすいかと思います。
自治体や民間、様々な選択肢を比較し、自分とペットにとって最適な方法を選ぶことが大切です。
ペット火葬の費用と相場
ペット火葬の費用は、自治体か民間業者か、また選ぶサービス内容、ペットの種類によって大きく変動します。ここでは、ペット火葬の費用の内訳、地域ごとの料金相場、ペットの種類による価格の違い、そして費用を抑えるためのポイントについて詳しく解説します。
まず、ペット火葬の費用の内訳についてですが、主な項目としては火葬料金、収骨容器の費用、そして場合によっては出張費や追加のオプションサービスの費用が含まれます。
火葬料金は、一般的にペットの体重やサイズによって異なり、小型犬や猫であれば数千円から数万円、大型犬になると数万円から十万円以上かかることもあります。収骨容器は、火葬後の遺骨を収めるためのもので、シンプルなものから豪華なものまで様々な選択肢があります。
ペットの種類による価格の違いについても考慮する必要があります。例えば、犬や猫だけでなく、ハムスターやウサギといった小動物の火葬も行われていますが、これらの小動物は一般的に火葬費用が低めに設定されています。犬の火葬費用は体重やサイズによって異なり、小型犬であれば数千円から数万円、大型犬では数万円以上かかることがあります。猫の場合も同様で、体重や身体の大きさによって費用が変動します。
費用を安い価格で抑えるためのポイントとしては、事前に複数の業者から見積もりを取ることや、不要なオプションを省くことが挙げられます。さらに、自治体が提供する低価格の火葬サービスを利用する方法もあります。信頼できる業者を選ぶためには、口コミや評判を参考にし、実際に問い合わせて確認することが重要です。
ペット火葬の費用の内訳
ペット火葬の費用はどんな内訳なのでしょうか?
まず、基本的な費用項目として「火葬料金」があります。これはペットの体重やサイズによって変動し、小型のペットであれば5000円から大型のペットであれば50000円以上になることがあります。
「個別立会火葬」と「合同火葬」の選択も費用に影響を与えます。個別火葬は他のペットと一緒に火葬されないため、遺骨を確実に受け取ることができますが、その分担当者が1家族ごとに対応する必要があるため、個別での火葬は必然的に内容も手厚くなり、費用が高くなります。一方、合同火葬は他のペットと一緒に火葬されるため、費用を安い価格で抑えられる一方で、遺骨を個別に受け取ることができない場合があります。合同火葬と立会い火葬での、費用の差は0~20000円程度と葬儀会社により様々です。
次に考慮すべきは「訪問費用」です。自宅までペットを引き取りに来てもらう場合やその場での火葬を行う訪問火葬、火葬場からの移動が必要な場合に発生します。ペット火葬業者が所在を置く場所からの出張距離に応じて料金が異なり、特に遠方への出張は追加費用がかかることがあります。
また、「骨壺」や「骨袋」などのオプションも費用に含まれる場合があります。骨壺代は大きさやデザインに応じて1000円~8000円程度が相場です。
自治体のペット火葬施設では、骨壺や覆い袋を購入しない場合にはクラフト紙でできた袋や持参した箱などに遺骨を納めて返却するシステムの場所もあります。これが一番安い返骨の形で、一般的な陶器の骨壺や覆い袋を購入すると別途で料金がかかります。一方で弊社の場合には、ご火葬の価格に骨壺や覆い袋も含まれているだけではなく、種類も様々な形からお選びいただけるようにしています。厳かな高級感のあるお骨壺を好まれる方もいらっしゃれば、一見お骨壺には見えないような巾着型のカバーを選ばれる方もいらっしゃいます。また、その後埋葬をする予定の方には土に還る木製骨壺もご用意しております。
各ペット火葬業者が提示しているプランの内容によっても料金は変わってきます。
セレモニーの有無、家族での収骨の有無、お花代やその後の納骨まで含まれた形かどうかなどによっても、料金が変わってくる場合があるため、各ペット火葬業者が提示するプランや内容によって、家族の方が一番納得のいく形を選ぶのが良いでしょう。
ペット火葬の費用は、これらの要素が組み合わさることで安い高いが決まります。飼い主がどのようなサービスを希望するかによって、総額が大きく変わるため、事前に詳細を確認し、納得のいく選択をすることが大切です。
地域ごとの料金相場の違いを解説
各地域ごとに、自治体のペット火葬場の利用料は異なり、無料から数千円、数万円など自治体でも様々です。
火葬の内容にもよりますが、「都心だから高い、地方だから安い」という地域差の相場はあまりないように感じます。
現に、2024年現在で東京都港区の自治体のペット火葬は無料ですし(返骨無しの合同火葬のみ)、仙台市は3700円から9300円とペットのサイズや返骨の有無などによって幅があります。
また、これまで、民間業者によるペット火葬の料金は地域によって大きく異なることが一般的とされていました。この違いは、主に地理的な要因やサービスの質、運営コストなどが影響していて、例えば都市部では土地や人件費が高いため、火葬費用の相場も高めになる傾向があると考えられてきました。
しかし、近年ではお勤めを辞めて個人で会社を立ち上げてペット火葬を始める方が増え、都心部では民間のペット火葬業者の競争が激化していると考えられています。サービスを必要とする方に選んでいただくためにと各社で価格競争も起きているため、安い価格でサービス提供をする会社も増えていて、ペット火葬においては「都心部でのペット火葬の価格は高い」という相場の傾向は一概には言えない状況にあります。
別の考え方をすると、全国各地にペットと暮らす家族の方はいて、最期のお別れの場面も避けては通れず訪れるので、どの地域においても質の高いサービスが求められるということにもなります。「都会だから良いサービスだった、地方だから手薄だった」というような区別は、現代においては考えにくいでしょう。もちろん、同業他社が多い地域の方が切磋琢磨して良いサービスを行えるようになるということもあり、それはどの業種においても一緒かと思います。
地域によって価格の差が生まれると言うよりも、選択肢の多さの違いが顕著かと思います。
ペット火葬業者が多い地域ほど選択肢も増えますし、価格の幅もピンキリでしょう。
地方でペット火葬業者が少ない場所では、選べるサービス内容が都心に比べて少ない可能性がありますが、どの地域においても家族の方が納得できる内容のサービスや価格を選ぶことが、ペットを見送る時には重要です。
ペットの種類による価格の違いを解説 犬編
成犬でも1kg前後の超小型犬から、20kg前後の中型犬、80kg程あるグレートデンやグレートピレニーズなどの超大型犬など、犬の場合は犬類によって体格にかなりの大きな差があります。犬ではなく人で置き換えて考えてみると、成人男性は5、60kg〜力士でも180kgと多く見積もってその幅は約3倍、犬のように80倍の体格差はありません。そう考えると、犬種による犬の体格差はかなりの幅があるとわかります。
犬の火葬費用の相場は、体のサイズや体重、さらには火葬方法によって大きく異なります。一般的には、犬のサイズが大きくなるほど、火葬費用も高くなる傾向にあります。これは、火葬にかかる時間、燃料の料、骨壺の大きさなどによるものです。
ペット葬儀会社により価格の設定は様々で、前述のように犬の体重や体格などによって料金が段階的に分けられている場合が多く、正確な価格での見積もりを取って比較検討するためには、動物病院で計った体重をもとに問い合わせをしてみるのが良いでしょう。
一般的な犬種の標準体重と言われているものはあくまで目安であり、その子その子で体格や体重は異なります。例えば、同じコーギー犬でも小柄なコーギー犬は3kgくらいの子もいれば、20kgを超える子もいます。柴犬と言っても、豆柴くらいの小さな犬もいれば、骨格の大きい雄犬の場合は15kgを超える大きな柴犬もいます。ペット火葬業者の価格表に目安の犬種が書かれていることも多くありますが、犬種はあくまで参考ですので、ご自宅の子の体重や体格によって料金が変わると考えている方が良いかと思います。
ペットの種類による価格の違いを解説 猫編
猫の火葬費用は、体重やサイズ(子猫・成猫・大型猫など)が基準となって提示される場合が多いですが、前述の犬の体格差に比べて猫はそこまで体格差は大きくないため、ペット火葬にかかる価格も犬に比べてわかりやすい場合が多いでしょう。
生後間もない猫ちゃんと、ラグドールやメインクーン などのような大型の猫ちゃんでは体重が大きく異なるので、ペット葬儀にかかる価格も数千円単位で異なってくる場合が多いでしょう。
ペット火葬業者に猫ちゃんの体重を伝えた上でまずは見積もりを取ってもらうことが、正確な価格がわかることと思います。
ハムスターなどの小動物の火葬価格を解説
ハムスターやモルモット、ウサギなどの小動物の火葬価格は、犬や猫と比べて一般的に低めに設定されています。これは、体重やサイズが小さいため、火葬にかかる時間や燃料の消費が少ないことが主な理由です。
一般的に小動物向けに準備されるお骨壺は1.5寸〜3寸くらいのサイズが多く、小型犬や猫の4寸前後の骨壺や、超大型犬のお骨壺サイズの7〜8寸とはサイズだけではなく骨壺自体の価格も大きく違います。
そういった観点から、ハムスターや小鳥、うさぎなどの小動物の場合は、犬や猫の火葬費用よりも数千円安く設定されているのが一般的です。
ペット火葬業者によっては「命の価値はすべての生き物で同じ」として、小動物から大型犬までを一律の価格で火葬をしてくれるところもあるようですが、結果的に他社と比較して「小動物の飼い主からしたら一律料金だと割高」「大型犬の飼い主からすると一律料金は割安」と思われてしまうことが多く、大型犬の火葬依頼が多くなる傾向があるようです。
ペット火葬を安い費用に抑えるためのポイント
ペット火葬の費用を抑えるためには、まず、地域のペット火葬業者のホームページを見てサービスの内容を確認しましょう。
前述のような自治体のペット火葬場と民間のペット火葬業者を比較するには、「〇〇市(住んでいる地域) ペット火葬 公共」「「〇〇市(住んでいる地域) ペット火葬 個別」などのワードで調べてみると良いでしょう。
費用を比較するためには複数の業者に見積もりを依頼し、サービス内容と料金をしっかり確認しましょう。自治体が提供する火葬サービスは、一般的に民間業者よりも低価格で利用できる場合があります。自治体のサービスも選択肢に入れることで、費用を大幅に抑えることができるかもしれません。
さらに、ペット火葬のオプションサービスにも注意を払いましょう。例えば、個別火葬ではなく合同火葬を選ぶことで、費用を大幅に削減することが可能です。また、ペットの遺骨を自宅で供養する場合は、遺骨の返還を希望しないことで費用を抑えることができます。遺骨の返還には追加費用がかかる場合が多いため、必要のないサービスは避けることが賢明です。
また、ペット保険に加入している場合、火葬費用が保険でカバーされることもあるので、保険内容を確認しておくと良いでしょう。
ペット火葬を無料で行う方法はある?
一部の自治体やNPO法人において、ペット火葬を無料で行っているところもありますが、多くの自治体は無料ではなく、民間業者に比べると安い価格でペット火葬を行っています。
一部の自治体やNPO法人で行っている無料のペット火葬には様々な制限があり、立会や収骨、返骨などもできない場合がほとんどです。希望の日時や希望の形式で個別に火葬をして欲しいなど、家族としての要望がある場合には無料で行うペット火葬は希望に沿わないことも多くあるかと思います。
詳しくは「ペット火葬の費用を節約するコツ 無料で出来る方法はある?」の別記事にて解説をしておりますので、そちらをご覧ください。
愛情いっぱい、安心してペットをお見送りするための葬儀
ペットが家族の一員として過ごしてきた日々を振り返ると、その最後の瞬間も大切にしたいと思うのは当然のことです。安心してペットをお見送りするためには、家族として納得のいく葬儀を行うことが重要です。まず、ペット葬儀の業者選びにおいては、口コミや評判を確認し、信頼性の高い業者を選ぶことが大切です。業者のサイトや口コミサイトで過去の利用者の声をチェックし、信頼性を確認しましょう。
また、葬儀の種類やプランも多様で、個別火葬や合同火葬、出張火葬(訪問火葬)などがあります。それぞれの葬儀プランにはメリットとデメリットがあるため、家族の希望のサービス内容や予算に合ったものを選ぶことがポイントです。
葬儀の流れも確認しておきましょう。多くのペット火葬業者のホームページには、葬儀の流れが解説されていると思いますが、やはり直接話を聞いて安心できることや、解決できる疑問点もあります。「葬儀をそちらにお願いしたら、どのような流れになりますか?」と単刀直入に聞いてみるのが良いかと思います。火葬後、遺骨を返却する場合はどのような形で返却されるのか、またその際の手続きや費用についても事前に確認しておくことが重要です。
さらに、葬儀後のサポートも重要です。ペットを失った後の心のケアや、しばらくの間は遺骨を手元に置いておきたいと考える飼い主も多いでしょう。そのようなニーズに応えるためのサービスがある葬儀業者を選ぶと、より安心してペットを見送ることができます。
最後に、ペットをお見送りする際には、家族全員が納得し、心からお別れを言える環境を整えることが何よりも大切です。ペットが家族にとってどれほど大切な存在であったかを再確認し、その思い出を大切にしながら最良の形で送り出してあげましょう。
信頼できるペット葬儀の業者の選び方
信頼できるペット葬儀業者を選ぶ際には、まず、業者の評判を確認することが最も重要です。
ペット友達や親戚、職場の方などで実際にその業者を利用した経験のある人々の口コミは貴重な情報源となります。
また、インターネットのレビューサイトやSNSが参考にしやすいかと思います。良い情報も悪い情報も匿名で掲載できるものですので、信頼性のある情報かどうかは各個人で判断する必要がありますが、業者選びには1つの参考になることでしょう。
業者が提供するサービスの詳細をHPで確認することも重要です。具体的には、どのような火葬方法を提供しているか、葬儀の形式はどのようなものか、オプションでどのようなサービスが追加できるかなどを確認しましょう。「骨壺は無料」としているところが「骨壺のカバーは別売り」で、結果的に骨壺カバーも購入する必要があるといったこともあります。
プランに含まれているものは何か、無料とされているものは何かなど、電話にて問い合わせてみるとわかりやすいでしょう。
さらに、業者が提供する価格の透明性も重要な要素です。見積もりを依頼する際には、全ての費用が明確に記載されているかどうかを確認しましょう。追加料金が発生する可能性がある場合、その詳細も事前に説明を受けることが望ましいです。「ペット火葬〇〇〇〇円〜」と記載されている場合には注意が必要です。ご家庭のペットの体重などを正確に伝えて見積もりを取ってもらうことで、「ペット火葬〇〇〇〇円〜」という表示の金額と大きく異なる場合があります。
そして、実際に業者と連絡を取ってみることも有効です。電話やメールでの対応の迅速さや丁寧さ、質問に対する回答の明確さなどを確認することで、その業者が信頼に足るかどうかを判断する材料になります。
最後に、ペット葬儀業者の施設見学ができる場合は、実際に訪れてみることをお勧めします。施設の清潔さやスタッフの対応、設備の状態などを直接確認することで、より安心して大切なペットを任せることができるでしょう。
これらのポイントを総合的に考慮して、自分と家族が納得できる信頼性の高いペット葬儀業者を選びましょう。ペットは家族の一員ですから、その最後の時間を安心してお見送りできるよう、しっかりとした準備をしておくことが大切です。
まとめ:最期に後悔しないために、安さだけでなく安心感も重視した供養を
ペット火葬を選ぶ際、価格が安いからといってサービスの質が低い業者や、希望のサービス内容を網羅していない業者を選んでしまうと、お見送りが不満足なものになる可能性があります。後悔の残るペット葬儀は、ペットロスを和らげるための妨げとなる可能性があります。反対に、しっかりと悔いなく手厚く見送ることができれば、大切な子を見送った後の生活を前向きに過ごす手助けにもなり得ます。
家族で意見交換をして納得のいくペットのお見送りを
ペット火葬の費用の幅はさまざまな要素に影響されますが、最終的には家族全員が納得できるかどうかが最も大切です。
ペット火葬は一度きりの大切な儀式です。価格の安さだけで決めるのではなく、安心して任せられる業者を選び、心のこもったお見送りをすることが、ペットへの最高の感謝と愛情の表現となります。ペットが安心して旅立てるよう、十分な情報収集と家族の意見交換を行い、納得のいく選択をしてください。