「馬頭観音」という菩薩を、ご存知でしょうか?
仏像としての姿は、頭上に馬頭を乗せ、眉毛を釣り上げたような表情をしている菩薩です。
江戸時代より、農耕や人の移動に用いられていた馬の病気平癒や、旅の道中の安全を守る菩薩として全国で祀られています。また、家畜の守護神として、石で作られた馬頭観音像が道のあらゆる場所に作られ、現在でも石碑が各処に残っています。
ちなみに、仙台市では、仙台東照宮の別当寺、仙岳院本堂に馬頭観音菩薩坐像が安置されています。
犬や猫がペットとして人間との生活を共にするようになってきた現代社会において、亡くなったペットの供養をする方が増え、馬頭観音菩薩は、家畜のみならず、ペットも成仏させてくれる仏様として解釈されるようになっています。
馬頭観音菩薩を見かけたら、亡くなったペットの成仏を願って、お手を合わせてみてはいかがでしょうか。