以前、当HPにて掲載をした
上記の記事をご覧になったたくさんの方から、「この歌もいいですよ!」と教えていただき、皆様からのたくさんのおすすめの歌で溢れております。
今回ご紹介するのは、虹の橋へと旅立ったペットに対しても、今を一緒に暮らしているペットに対してでも、築いてきた絆を想い重ねて耳を傾けると、とても心打たれる楽曲に出逢いましたのでご紹介させていただきます。
「I Love…」Official髭男dism
僕が見つめる 景色のその中に 君が入ってから 変わり果てた世界は
いつもそつなく こなした日々の真ん中 不思議な引力に 逆らえず崩れてく
I LOVE…なんて 言いかけてはやめて I LOVE… I LOVE… 何度も
高まる愛の中 変わる心情の中 燦然と輝く姿は
まるで水槽の中に 飛び込んで 溶けた絵の具みたいな
イレギュラー
ひとりじゃ何ひとつ 気づけなかっただろう こんなに鮮やかな色彩に
普通の事だと とぼける君に言いかけた I LOVE その続きを贈らせて
見えないもの見て笑う 君のことを 分かれない僕がいる
美しすぎて 目が眩んでしまう 今も劣等感に縛られて 生きている
I LOVE… I LOVE… 不格好な結び目 I LOVE… I LOVE… 手探りで見つけて
I LOVE YOU LOVE 解いて 絡まって 僕は繰り返してる 何度も
レプリカばかりが 飾られた銀河 カーテンで作られた暗闇
嘆く人もいない ねずみ色の街の中で I LOVE その証を抱きしめて
喜びも悲しみも 句読点の無い思いも 完全に分かち合うより
曖昧に悩みながらも 認め合えたなら
重なる愛の中 濁った感情の中 瞬きの僅かその合間に
君がくれたプレゼントは このやけに優しい世界だ
イレギュラー
ひとりじゃ何ひとつ 気づけなかっただろう こんなに大切な光に
普通の事だと とぼける君に言いかけた I LOVE その続きを贈らせて
受け取り合う僕ら 名前も無い夜が 更けていく
この曲のPVをじっくりと見ていたら、そこに描かれているのは様々な「愛の形」。
親子愛、老夫婦の愛、友情の愛、同性愛、ペットとの愛・・・どの愛の形も、とても丁寧に描写されています。
人間の男女の愛に限ったワードばかりが綴られているわけではないので、この曲を聴いた方が、異性や人間とは限らない大切な存在を思い浮かべることができると感じました。
愛犬との絆
動物好きとしては、バーニーズマウンテンドッグと中年の男性との場面に注目してしまいますね。
まだまだこのワンちゃんは若いのでしょう、雪の中も元気よく走って、飼い主の男性に駆け寄っています。
男性はもともと長く一人で暮らしているのか、それとも、大切な誰かとの別れを経験しているのか、それは想像の範囲になりますが、ワンちゃんが大切な家族の一員で、心の支えになっていることが画面から伝わります。
このワンちゃんを家族として迎えたことで、男性が暮らしていた毎日にも笑顔が増えたんだろうな、外に出る機会も増えて、きっと世界が変わったんだろうな、と感じさせてくれます。
曲の内容からして、これまで感情の幅が少なかった人が、大切な誰かと出逢ったことで大切なことや優しさに気づき、だんだんと心情が変わってきて、これまで口に出すこともなかった「I love・・・ (you)」と伝えたい、その一歩を踏み出す直前の歌のように感じています。
今、ペットと暮らす方が聴くと
今、大切なペットと暮らしている方がこの曲を聴いたら、きっと目の前にいる子を想うのではないでしょうか。
「君がくれたプレゼントはこの やけに優しい世界だ」
「独りじゃ何ひとつ気づけなかっただろう こんなに大切な光に」
ペットと暮らす方にとっても、歌詞に共感する部分があると思いませんか?
動物と暮らし始めると、生活は変わります。守る存在が増えて、大変なこともあるけれど、そのぶん笑顔も増えるし幸せを感じられることもいっぱい。
こんな気持ちになれたのも、その子と出逢えたから。
この曲を聴いたら、今一緒に暮らす子を抱きしめて「大好きだよ」と言いたくなりました。
一緒の時間を重ねられていること、築いた絆に改めて感謝できるような、素敵な曲だなと思いました。
亡くなったペットを想いながら聴くと
ペットを亡くしたばかりの時には、その悲しみや寂しさが心を埋め尽くしてしまう。
悲しみよりも、出会えたことや、一緒に暮らすことができたことがとても素晴らしいことだったと思えるようになるまで、私自身もとても時間がかかりました。
愛犬を亡くして8年経って、この曲に出逢った私が、亡き愛犬の姿を想って涙が出た1フレーズがあります。
「見えない物を見て笑う君の事を 分かれない僕がいる」
私が落ち込んでいるとき、泣いているとき、寄り添ってくれた愛犬。
悲しいオーラに包まれている私を元気づけるかのように、顔を舐めに来て、目が合った時には口を開いてパッと笑ったような表情を見せてくれていました。
当時の私は、泣いている顔を舐められたら「やめて」と思ってしまっていただろうし、「なんでそんな顔するの?私は落ち込んでいるのに」と思ってしまっていたと思います。
なんであのとき、「ありがとう」って抱きしめられなかったんだろうと思うと、この歌詞に亡き愛犬を想い重ねて涙が溢れました。
今なら言える「ありがとう、大好き。」でも、「また逢いたいよ。」
暗い曲調でも、しっとりとしたバラードでもなくこのポップな曲調だから、後ろ向きな気持ちではなく、今は感謝の気持ちで、涙まじりではありますが笑顔で、亡き愛犬を想うことができるのるのだと思います。
ヒゲダンの藤原さんはここまでペットと人の絆に重きを置いて書いた曲ではないのかもしれないと思いつつ、かなり動物好き目線で偏った見解を綴りましたが、ペットと暮らす皆様から少しでも共感していただけましたらとても嬉しいです。